皆様のおかげで近藤病院は、近藤寅三郎が昭和25年に開設して今年で創立70周年を迎えることが出来ました。
人情味溢れる尼崎のこの地で歴史のある病院を父から引き継ぐ事が出来大変光栄に思います。
当院は開設当時から救急病院としての役割を担い、現在も一次・二次救急を中心としたケアミックスの病院として、年間2000件以上の搬送を受け入れております。
これからも微力ではございますが地域住民の皆様の信頼出来る病院となれるようスタッフ一丸となって励み、創立100周年も目指していきたいと思っております。
今後とも近藤病院を何卒宜しくお願い申し上げます。

当院は尼生まれの尼育ちで「極力断わらない」を目標とし、地域への貢献に70年努めてまいりました。病院も生き物と同様、さまざまな性格があります。
当院は現在99床という比較的小規模の二次救急病院ですが、多くの救急要請の受け入れを行っており正に野戦病院の様相を呈しております。
病院スタッフは日々、身を粉にして奮闘しておりますが、そのような中でも血の通った医療の実践、風通しの良いアットホームな雰囲気が当院の持ち味であると自負しております。
この度の70周年をマイルストーンとし変わらず同じ地で、1歩前へと歩みを進めて行きたいと思います。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

私が、近藤病院に赴任してきたのは、震災後間もない平成9年4月のことでした。
病院長として、日々の診療に追われつつも、幾多の苦難を乗り越え、様々な改革が遂行され今日に至っています。
しかし、医療を支えるのは、人と人との信頼、つながり、思いやりです。創立70年を迎える近藤病院。
これからも感謝の気持ちを忘れず、思いやりの心を持って邁進してまいります。

朝、出勤と同時に患者様から「今日も無事に朝目覚めることが出来ました」や「俺達は近藤病院のおかげで安心して眠れるよ」の言葉をかけられます。同時にサイレンの音が鳴り、外来看護師さん達の救急対応する姿が慌ただしい一日の始まりです。
急性期一般病棟では、看護師同士が患者様のために何が最善か悩み相談する姿があり、療養病棟では看護助手が満面の笑みで、「トイレ、トイレね」と手と手を繋ぎ認知症や高齢者、その他ケアを必要とする人々に寄り添った姿がみられます。
これらが急速に進む超高齢化社会の看護、介助現場です。
24時間365日、70年間の長きにわたり地域の人々の命を守り応援する近藤病院。
これからも皆様に寄り添い歩んで行くつもりです。